赤い闇


走って 走って
このまま心臓が破れてしまえば良いのに

何も見えないはずの無音の闇
赤く染まった両手と赤い水溜りだけが見えるのは 何故?
水溜りを避けて走る
膝をついたら最期もう立ち上がれない

走って 走って
このまま全て消えてしまえば良いのに

皮膚までも赤く染まった体抱いて
何を目指して走ればいい?
光 安らぎ それとも幻?

爪先から赤く重く沈む錯覚
何も見ずに走れ
足を取られたら最期もう動けない

荒く響く呼吸
跳ねる水音は赤い色
追い駆ける足音に怯えて

走って 走って
このまま何もかも崩れてしまえば良いのに

頬を伝う水は涙
辛い 苦しい 哀しい 
淋しい・・・

どうして俺は亡くしてしまったのか

目が覚めた光は現実
両手朝日に翳してみても
赤い水に濡れてないのに

爪先から赤く腐食する錯覚
隣り合わせの絶望と幻
振り返るな
捕らえられたら最期もう笑えない

走って 走って

でも
一体どこへ行ったらいい?